千葉県の『東魁盛』を醸す小泉酒造合資会社様に行って参りました。
自社田にて蔵人自らが丹精込めて栽培した五百万石を使い、香り高くほのかな甘味と非常に洗練されたクリアな酒質が特徴的な吟醸酒から、山廃造りの柔らかく優しい口当たりの純米酒等蔵の規模としては小さいながら、幅広い味わいのラインナップ、そしてそれぞれのクオリティが非常に高いレベルで纏まっているお蔵です。
新宿駅からバスに揺られ1時間。
十三代目蔵元 小泉 平蔵氏にお迎えいただき、最初にご案内頂いたのが『酒造りは米作りから』蔵のほぼ目の前に広がる五百万石を醸す自社田です。役120俵の収量の自社田ですが、手間暇をかけながら大事に大事に毎年酒米を育てていらっしゃいます。
この地での米作りは獣害に非常に悩まされているらしく、田んぼのエリア一体を電気柵によって囲うなどの対策が施されていました。
蔵に到着し、酒造りに関する姿勢や、当時では本当に数少ない蔵元杜氏としてのエピソード、また酵母やそれのブレンド等、貴重なお話を多々頂きまして、実際に製造している酒造りの現場へと足を踏み入れます。
まずは麹室をご案内いただきました。
清潔に保たれた麹室では温度調整、湿度調整等をすぐその場で対応できるようにと様々な工夫が施されており、安全面を考慮して実際の生活の中で目にするオイルヒーターによる室温の維持や、麹米の温度の上昇を促すための特殊な桶等が印象に残りました。
整然と並ぶ醸造タンク。
大吟醸仕込みの醸造タンクのエリアは温度管理も徹底。
経験を積み重ねることによって確立される技術。
失敗を積み重ねることによって向上する環境。
日本酒作りをする上での心構え、基本であり究極は第一に清潔を保つこと。
お客様の口に入るものを作っているという事を意識する。
貴重なお話をたくさん頂戴致しました。
小泉酒造合資会社様
この度は大変お世話になりました。
頂いた貴重なお話。拝見させて頂き目で見て体で感じたことを当店のお客様にお伝えし、より造り手を身近に感じながら『東魁盛』をお楽しみ頂けるようもっともっと精進して参ります。
ありがとうございました。
『東魁盛』
小泉酒造合資会社
〒299-1753
千葉県富津市上後423-1
0439-68-0100